小動物用バーチャルリアリティ
- バーチャルリアリティ技術を活用したシステム神経行動科学プラットフォーム
バーチャルリアリティ技術により,マウスは頭部を固定された状態でバーチャル空間を自由に歩き回ることができる. マウスは頭部固定状態で,広視野曲面スクリーンで囲まれた空圧浮遊球式トレッドミルの上に保持されている. スクリーンに投影される映像は,トレッドミルで計測されたマウスの歩行運動に基づいてリアルタイムに更新される.視覚以外に聴覚や触覚フィードバックを加えることで,より高い没入感を与えることができる.
マウスは頭部が固定されているため,多機能シリコン電極だけでなく,脳機能イメージングやオプトジェネティックスなど多彩な神経計測・操作技術と組み合わせることが可能である. 実験環境がソフトウェアで構築されるため感覚フィードバックを操作することも容易で,物理的に実現不可能な環境を作ることもできる.
マウスの広い視野をカバーする没入型視覚ディスプレイと自由な歩行運動を可能にする球式トレッドミル(豊洋電子精機) | 多機能電極や光学顕微鏡など,様々な脳活動計測・操作技術をバーチャル自由行動中のマウスに適用可能 |