慢性実験のための有機微小電極(単一電極,MRI使用可)
これまで,慢性実験のために多数の電極が開発されていますが,長期留置実験に際しては生体親和性が課題でした. このたび開発した有機微小電極は,機械的に柔軟かつ生体親和性に優れ,MRI記録下でも使用可能です
柔軟シングルファイバー電極

- 仕 様
- カーボンナノポリマーによる電極
- 機械的に柔軟
- 生体親和性に優れ,長期留置に適する
- fMRI使用で画像のひずみなし
- 詳 細
- 導電針部(上図 a):(18.0 μm X 11.3 μm)~(35.2 μm X 20.1 μm)
- 先端サイズ(導電部+絶縁部,上図 b): < 100 μm X 100 μm
- インピーダンス: ~8 MΩ @ 1 kHz
(導電針部サイズ 16.6 μm X 25.7 μm,電極長 2 cm. 電極先端はカミソリ歯で切断)
電極付き光ファイバーバンドル

- 仕 様
- ポリマー製で柔軟な多機能ファイバー
- 多機能で光学計測(刺激)バンドル
- 流路形成も可能(別途オプション)
- 電極部はBiSn製
- 詳 細
- 電極先端サイズ: (18.8 μm X 28.1 μm) ~(37.5 μm X 56.2 μm)
- 導波ファイバー数とサイズ:60, 8 ~ 20 μm
- ファイバー直径: (500 μm ~1mm)
- 抵抗: 30~35 μΩcm

記録例:扁桃体と内側前頭前野に2本刺入して同時多点計測
この電極は,バージニア工科大学と東北大学との共同研究において
Yuanyuan Guo 博士
(現 東北大学 学際科学フロンティア研究所 助教)によってデザインされたものです.